こんにちは!豊永よしこです。
先日、オッテンザマー家について書いた記事に「環境が音楽家を作る」とチラッと書きました。お腹にいるときから音楽を聴いていて、生まれると家族が楽器を当たり前のようにやっていて、自然と音楽家になる・・・そういう方は周りにも多いですが、全く音楽とは関係ないお家から音楽家が生まれる事も多々あります。

でも、全く音楽とは関係ないかというとそうでもなく、聞くと、仲良しの友達の家が音楽一家だったり、親戚のお兄さんが好きなだけCDを貸してくれたり地域で音楽が盛んだったり・・・と生活圏内に音楽環境があるケースがとっても多いようです。

かくいう私は、音楽家が家系に1人もいない家に生まれましたが、歌好きな母が家事の間中歌っていたり(音痴じゃなくてよかった(^_^;)隣の家がピアノの先生で、ピアノを沢山弾いてくれたり、レコードを貸して下さっていた事、家に大きなステレオが家にどーんとあった事がとても恵まれていました。(当時ステレオは高度成長期のシンボルのようなものでした)

小さい頃は身体が弱かったので、しょっちゅう学校を休んでは百科事典の付録の名曲レコードと、お誕生日に買ってもらった何枚かのレコードをずうっと聴いていたのが、今となってはすごく良かったなと思っています。(初めて買ったもらったのはグルダのベートーヴェンのソナタでした。動画はグルダです)

身体が弱いのは子供にしてみればつまらないものですが、思えばそれさえ今に繋がっているのですから不思議ですね。

子供の頃に出会う音楽は本当に強烈で、一生の音楽体験のルーツになります。私も10才ぐらいまでに聴いた音楽は、今でもよく覚えています。

「じゃあ音楽をやるためには、そういう環境に育たないとダメなの?大人になってからでは手遅れなの?」と思うかもしれませんが、諦めるのはちょっと早いと思います。

大人の方が今からプロのソリストになる事は難しくても、音楽経験を積むことで、良い音楽を聴き分けられる耳や、音楽を繊細に楽しめる耳を育てる事、沢山聴いた音楽の蓄積を自分の演奏に生かす事は十分可能です。

たとえば毎週のようにコンサートに行くのは難しくても、1枚のCDを覚えてしまう位聴きこむことは出来ると思います。また、自分の楽器だけでなく、他の楽器の演奏、色んな時代の音楽、色んな年代の人が演奏している音楽に触れるのもおススメです。

1ヶ月1曲、1年で12曲を覚えられるくらいまで聴きこめば、1年前の演奏とはだいぶ変わっているはずですよ。ただ聴くだけでなく、楽譜を読みながら聴くとよりGoodです。

演奏でもそれらしく音楽的に聴かせるための吹き方はあるのですが、それを習っただけでは、付け焼き刃になりやすく、緊張した場面や本番では、自分の音楽経験が出てきてしまうものです。
音楽貯金が少ない方は、どうしても単調な幼い演奏になってしまうんですね。付け焼刃ではない、自分から自然とにじみ出た音楽を表現するためには、やはり沢山の音楽に出会い、心を動かす事。すぐ身に付くものではありませんが、すごく大事な事だと思います(^^)





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