クラリネット&アレクサンダーテクニーク教師  豊永よしこのブログ

クラリネット&アレクサンダーテクニークについて、豊永よしこが思うことを書いています。

「基礎の基礎から見直したい」「無理せず本来の自分で吹きたい」
「身体の使いかたを見直したい」「もっと生き生きと過ごしたい」


♪教室HP⇒http://fujisaki-clarinet.com

音が細く貧弱、不安定になってしまう…というとき考えたいこと

741258


先日のグループレッスンでは、参加者の方がたくさんお悩みを話してくださいました。今日はその中でも多くの方に共通するのではないかというお悩みについて、私の考えを書いてみたいと思います。

今回は「音が細く貧弱で不安定になってしまう」というお悩み。

これは多くの方が悩んでらっしゃると思います。音を安定させて響かせる身体の使い方、リードの振動を生かす吹き方のノウハウは沢山ありますが(過去記事にも沢山書いてます)今日は意識の持ち方について。

意識の持ち方で、息の出方がかなり変わるのです。息が変わると音も変わります。特にクラ歴が長い方には効果が高いように感じます。

練習しているのにいつもイマイチ、練習ではいいのに合奏や本番で力が出せないとき、こんなことを考えていないでしょうか?

・リードミスや不発音が怖い!
・音が飛び出しそうで怖い!
・周りにどう思われるか怖い!
・先輩や先生に怒られそうで怖い!

一言でいうと「恐怖」。豊かに響く音を出すには息が絶対必要ですが、恐怖心があると身体が縮んで固まり息が出せなくなってしまうんです。

息が出せないと、音はフラフラ不安定、出だしもモヤモヤ、リードが振動しないので音も細く固くなります。

本当は出来るのに、恐怖心のせいで力が出せないなんてもったいないですよね。


もし恐怖心が出てきたら一歩立ち止まって、代わりにこの2つのことをやってみてください。


1.息を出すために必要なことを思いだす

2.怖いまま思い切って息を出す!周りにどう思われても出す!と思って吹く


1で実際に必要なことを思い出すと、リードミスや不発音、飛び出す確率が下がります。

2で恐怖心はそのままに勇気をもってバンジージャンプです!


幸いなことに思い切って息を出しても、命の危険にさらされることはありません。上手くいかなかったら微調整して再トライするだけ。めげずに繰り返しているうちに、怖さに慣れてコツもつかめるようになってきます。

失敗したからと言って楽団を追われたり、周り全員から罵倒されることはまずありませんよね。(もしそんな環境なら即その場を去っていいと思います

自分の心が満足する演奏はある意味、勇気の連続で作られているといえるかもしれません。

出したい音を出すために、自分の力を生かすために
自分を大切にするために、勇気をもって息を出していきましょう(^^)/




アレクサンダーテクニークレッスン
クラリネットレッスン
お申込みはこちらから

★藤崎クラリネット教室★
http://fujisaki-clarinet.com        
    

毎月1日配信・ブログでは読めない情報満載
月1無料メルマガ登録はこちら!   


おススメ過去記事をご紹介
★教室ツイッター★

https://twitter.com/fujisaki_cla 

いいね!で最新情報が届きます
★教室フェイスブック★

https://www.facebook.com/fujisakiclarinet/

メルマガバックナンバー
https://note.mu/clarinet



にほんブログ村






うまくいかないときは全部ここに戻ろう!

774167


クラリネットはマスターしたいテクニックが沢山ありますが、練習するときは何を意識しているでしょうか?

指の動き⇒指
タンギング⇒舌
スタッカート⇒舌
アンブシュア⇒口の周り
強弱⇒イメージ
音の響き⇒楽器
高音⇒アンブシュア
跳躍⇒アンブシュア
表情、表現⇒イメージ


などなど…でもこれだけだとイマイチなことも多いんです。色々やっても上手くいかないときは、ここに戻ってみてください。

指の動き⇒
タンギング⇒
スタッカート⇒

アンブシュア⇒
強弱⇒
音の響き⇒
高音⇒
跳躍⇒

表情、表現⇒

「息」です!


レッスンで身体の使いかたや考え方にフォーカスするときは、この「息」のためであることがとっても多いんです。

一見関係なさそうなことにも息は深いかかわりがあります。壁にぶち当たった時は「息」に戻ってみること、強くお勧めします(^^)/




レッスンお申込みはこちらから
★藤崎クラリネット教室★
http://fujisaki-clarinet.com        
    

毎月1日配信・ブログでは読めない情報満載
月1無料メルマガ登録はこちら!   


おススメ過去記事をご紹介
★教室ツイッター★

https://twitter.com/fujisaki_cla 

いいね!で最新情報が届きます
★教室フェイスブック★

https://www.facebook.com/fujisakiclarinet/

メルマガバックナンバー
https://note.mu/clarinet



にほんブログ村






【ローズ32のエチュード】「ここってどう吹くんですか?」一番質問を受けるフレーズの吹き方&練習方法

今日は生徒さんから「ここってどう吹くんですか?」と質問を受ける回数No1のフレーズについて書いていこうと思います。そのフレーズはこちら

image


この1小節目。アクセント&スラーが付いています。こういう表記は意外と見ないですよね。ここは私の知っている限りでは2通りの解釈をされているようです。

1.楽譜の通り、タンギングをせずに息の強さを調整してアクセントをつける
2.スラーはフレーズのまとまりを表現していると解釈して、アクセントは軽くタンギング+息で表現する。

先生によって解釈が違うようですが、私は今現在は1を採用しています。(2も確かに一理あるので、2を採用していた時もあります。)

今回は1の吹き方を書いてみたいと思います。タンギングなしでアクセントを表現するには、息の圧を瞬間的に上げることが必要なので、まずはテンポをゆっくりにして「フッ、フッ、フッ、フッ」と瞬間的に息を出して音を出す練習をします。楽譜通り吹くのがが大変なら、最初は出しやすい音でまず息の練習だけします。

息の方向は身体の中を通る方向です。下行形&アクセント&クレッシェンドという、身体を押し縮めてしまう要素満載なフレーズなので、息の方向を考えることを大事にしてください。 

またこの時は、息でリードを振動させ音を出すという意識が大事です。アクセントを付けるときに必要以上に口やアゴ、指が力んでしまうと音が響かなくなったり、きつい音になりがちです。

ゆっくりの練習では音と音は切れてしまってOK。この息の出し方に慣れたら、テンポを少しずつ上げ、インテンポに近づけていきます。

インテンポに近づけていくと、音と音の間は自動的に繋がってくると思います。音と音をどれくらい繋けるか、前後のメロディーや全体の曲想を踏まえて吹き方を研究してみましょう。

また、アクセントの付け具合も研究してみましょう。アクセントを付けすぎると、前後のメロディーから浮いてしまうし、音楽の流れも重くしつこくなってしまいます。アクセントが軽すぎるとアクセントがついて聴こえないこともあります。どれくらいがちょうどいいか、色々試してみるとよいと思います。

息で表現する要素が中心のフレーズだけに、普段からどれくらい息を使って吹けているかがはっきり出てくると思います。このフレーズ以外にも数か所スラー&アクセントのところがありますね。基本的な吹き方は一緒ですが、それぞれ微妙にニュアンスを変えていく必要があるかもしれません。

それぞれの場所で、どれくらいの加減で吹いたらよいのか、研究してみるのも練習の楽しみの一つです。ぜひ色々な吹き方を試して研究してみてください(^^)/




★藤崎クラリネット教室★
http://fujisaki-clarinet.com        
    

毎月1日配信・ブログでは読めない情報満載
月1無料メルマガ登録はこちら!    


おススメ過去記事をご紹介
★教室ツイッター★

https://twitter.com/fujisaki_cla 

いいね!で最新情報が届きます
★教室フェイスブック★

https://www.facebook.com/fujisakiclarinet/

メルマガバックナンバー
https://note.mu/clarinet



にほんブログ村








「p」の音を最後まで美しく吹くには~ローズ32のエチュードより

こんにちは!豊永よしこです。

10月27日のグループレッスンにちなんで、ローズ32のエチュードの吹き方の記事を書いています。
今日のお題はこちらです
image


ローズ32のエチュード、1番の最後の部分です。全体を「p」で、スラーの変わり目でタンギング、強弱をつけるところがあります。

この部分を吹く時、どんなことが頭に浮かびますか?
・怖い…
・できるかな…
・かすれないで出るかな?
・音程大丈夫かな…
・リードミス出そう…
・噛まないように…
・強弱付けられるかな…
・高音のタンギング苦手…
・息が足りるかな…

「p」のこの音域はちょっと怖いですが、これらの雑念が足を引っ張ります。恐怖感を感じると、それだけで身体が固く縮まりやすくなります。また、雑念を考えると必要なことが考えられなくなってしまいます。まずこの「雑念」を全部ごみ箱に捨てましょう(^^)/

代わりに考えたいのは「自分ならこう吹く。」ただ何となく吹くだけでは成功率もイマイチ、説得力もあまり出てきません。「この部分、自分ならどう吹きたいかな?」と思いを巡らせ、理想の音やフレーズ感やスピード感、強弱、方向性などを頭の中に創造します

そして、それを実現させるには何をしたらいいのかな?と考えます。色々やるべきこと、考えることはありますが、この場合一番考えたいのは「息」です。高音の「p」、タンギング、強弱、音程などを思い通りに吹く為には「息」が絶対に必要なんです。

音を出した瞬間から音が消える瞬間まで「息」のことを考えます。途中で息の意識が消えると、アンブシュアが力んでリードミスが出たり、音程が上ずったり、音がかすれたり、と思い通りの音とは遠ざかってしまいがちです。

息でリードが振動していないと音が出ないのに、ちょっと難しくなるとなぜか肝心の息のことを忘れてしまうのが人間ですが、そこを超えて「息」を最後の最後まで考える。これが鉄則です。


まとめます。
「p」を最後まで美しく吹くには
1.雑念を捨てる
2.「こう吹きたい」という理想を頭の中に創る
3.理想の演奏をイメージしながら、
発音~音が消える瞬間まで息のことを考えて吹く

今日のお題だけでなく、全てに使える基本なので色々応用してみてください。きっと何か変わると思います(^^)/



グループレッスンでは、息のことはもちろん、その他必要なテクニックもお伝えしていきます。興味のある方はぜひお越しください!
お席残り3名です。


10月27日(金)
『身体の使いかた、考えかたで音楽が変わる!
クラリネットグループレッスン』
詳細&お申込み




★藤崎クラリネット教室★
http://fujisaki-clarinet.com        
    

毎月1日配信・ブログでは読めない情報満載
月1無料メルマガ登録はこちら!   


おススメ過去記事をご紹介
★教室ツイッター★

https://twitter.com/fujisaki_cla 

いいね!で最新情報が届きます
★教室フェイスブック★

https://www.facebook.com/fujisakiclarinet/

メルマガバックナンバー
https://note.mu/clarinet



にほんブログ村








【ローズ32のエチュード】下行形の跳躍の成功率を上げる考えかた

ローズ32のエチュードの1番の吹き方、今回は下行形の跳躍です。お題はこちら。23,24小節です。

image

下に降りようとすると、リードミスが出たり、音が出るタイミングが遅れてしまうことがあるかもしれません。

指やアンブシュア、息の使いかたの細かい技は沢山あるのですが、今回はどう考えて吹いたらうまくいくのか?を書きたいと思います。

この楽譜は音符が上下デコボコを繰り返していて、吹いている人は想像以上にその高低差に翻弄されてしまいます。その結果、冷静に吹けば大丈夫な跳躍も失敗しやすくなってしまうのですが…これを考え方で上下デコボコをならしていきます。


この黄色い線をなぞっていくような気持ちで吹いてみましょう。

image
もちろんスラーは楽譜通りかけますが、大きななだらかな弧をなぞっていくような気持ちで吹きます。
すると、下行の時の心理的抵抗感や恐怖心が減り、吹きやすくなるんです。また、きちんと下げてその音を出さなきゃ!と小技を使いすぎ失敗することも少なくなります。

身体の使いかたの面でも、楽譜の上に書かれている弧を見ることで、目の高さ=頭の高さが高くなり、必要以上に縮まることが少なくなります。音が上下するたびに、身体が不自然に伸びたり縮んだりするのを予防することもできます。

ローズのエチュードは、沢山跳躍が使われていますよね。ちょっとやりにくいな~というときにぜひ試してみてください。跳躍で頑張りすぎてしまう方にお勧めです(^^)/






★藤崎クラリネット教室★
http://fujisaki-clarinet.com        
    

毎月1日配信・ブログでは読めない情報満載
月1無料メルマガ登録はこちら!   


おススメ過去記事をご紹介
★教室ツイッター★

https://twitter.com/fujisaki_cla 

いいね!で最新情報が届きます
★教室フェイスブック★

https://www.facebook.com/fujisakiclarinet/

メルマガバックナンバー
https://note.mu/clarinet



にほんブログ村










楽器別アドバイスを書かせていただきました
身体の使い方について書かせていただきました
スポンサーリンク
記事検索
スポンサーリンク
本ブログの著作権は藤崎クラリネット教室に帰属し、無断使用する事を禁止しております。
気になるキーワードは?
カテゴリー
スポンサーリンク
楽天市場