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練習して音符は一通り吹けるようになったけれど、fやp、クレッシェンドなどの強弱がうまくできない、というときはどう練習したらよいのでしょうか?

これも手順を踏んで練習です。

1.全体を見通して強弱の変化を把握する。
まずは楽譜を見てどこに強弱記号が付いているのか把握します。どこからfかだけでなく、どこまでがfかも忘れずに。強弱記号を見るのと同時に、フレーズのまとまりも把握してみてください。

クレッシェンドなどでは、どの音に向かって拡大していくのか?強さを増していくのか?デクレッシェンドでは、どの音に向かって収束していくのか?緩んでいくのか?緊張感を増していくのか?などを考えてみましょう。

楽譜によっては、強弱記号の位置が微妙にズレていることもあります。おかしいなと思ったら前後から推測してみてください。


2.歌う
強弱の変化が把握できたらその通りに歌ってみます。頭の中で歌うのもOK。楽譜通りにできるまで繰り返します。(ここでは歌の技術的な問題はあまり気にしない)楽譜通りできるようになったら、自分なりの表現のアイデアも加えて歌っていきましょう。


3.ゆ~っくり楽器で練習

強弱の表現ができない原因の1つに、やりたい表現とテンポがちぐはぐになってしまうことや(テンポに対してクレッシェンドのタイミングが遅い、早すぎるなど)、他のことに気を取られているうちに強弱の表現が抜けてしまうということがあります。

速いパッセージを練習するのと同じで、やりたい表現が出来る速さでゆ~っくり練習します。かなりゆっくり、最低でも2倍以上テンポを遅くして練習しましょう。

4.インテンポで練習
ゆっくりで出来るようになったら、インテンポで演奏してみます。余裕を持って希望のテンポでやりたい表現ができるようになったらOKです。


※1~4を何度も繰り返し行き来しながら練習してみましょう。


≪もっと余裕をもって表現するために≫
指の練習やタンギング跳躍など、テクニックの練習をすることや、普段から色々な音量、音色での基礎
練をして慣れておくことも大切です。

また、物理的にどうやったらfが出るのか、pが出るのかという事を知っておくことも役立ちます。管楽器ならメインは「息」を変化させることで強弱の違いが出ます。

上手くいかないときは、気持ちではfと思っているのに息が出ていなかったり、リードなどの振動を力みで止めてしまっていることがあります。


≪もっと説得力のある演奏をするために≫
音楽の内容を何も理解しようとしないで「ここにfと書いてあるから強く、クレッシェンドがあるからだんだん大きく」と音を出していると不自然で機械的、説得力の薄い表現になりがちです。

ただ「書いてあるから」から1歩踏み込んで「なぜここでfなのかな?」「なぜここにクレッシェンドがあるのかな?」などと考えてみましょう。

音の大小強弱だけでなく、「どんな発音でどんな音を出したいか?音色は華やかにしたいか?力強くしたいか?軽い音にしたいか?重い音にしたいか?」自分はどんな音が出したいか?この音楽にはどんな音がふさわしいのか?色々考えてみましょう。


一通り吹けるようになったら完成ではなく、そこからが始まりです。

強弱の表現は音楽表現の第1歩。思い通り表現出来た時はとても楽しいものです。少しずつぜひ練習してみてください(^^)/



楽器別演奏アドバイス
無理のない構え方、楽器の支え方など
書かせていただきました。







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強弱記号が出てきたから音量を変えた、だけだと幼稚な薄っぺらい表現になりがちです。