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(私の歴代アイヒラーです。初代は高校生の時に使っていたもの)

スケールやらなきゃ!と思ってるけど時間が無くて曲だけで精いっぱい、買ってみたけど活用できずに本棚で冬眠…という方へ

今日は「スケール→曲」という教科書的なやり方ではなく、「曲→スケール」でスケールを活用させていく練習方法を提案してみたいと思います。日本で一番有名なスケールを例にしますね。



この練習を続けていくことで、少しずつ曲を仕上げるのが早くなり→よりスケールに時間を割けるようになり→基礎力が付いてさらに曲が楽に吹ける…という上達ループに入ることが出来ます。



【曲と同じ調のスケールを練習】
曲をもらったら、曲と同じ調のスケールを練習してみましょう。スケールでその調になじんでおくと♯♭を落とす確率が減ります。

調がわからないときは調号が同じ数のスケールを吹きます。2オクターブでも覚えておくと曲の練習前にサッと吹けて便利です。



【曲の傾向にあったスケールを部分的に練習】
まず曲のどこが難しそうか、練習したいかをピックアップします。そうしたらその部分に近い音域、音型のスケールを練習しましょう。部分的に1小節でもOK。まずは超ゆっくりで、最終的には曲のテンポで吹けるようにします。

跳躍が大変そうなら2.3.7を練習。なだらかな音階をベースにしたパッセージは、1.5.6を練習します。

歌う曲やゆったりした曲なら、曲に近いテンポで滑らかに吹く練習をします。漠然と吹くより、目指す音(1オクターブ上の音や最高音など)を決めると歌う練習の下地になります。スケールをメロディの1フレーズと思うだけでも違います。跳躍のない1から始めると段階的に練習できると思います。


【自分の苦手をピンポイントで練習】
曲を吹いているといつもつまづく、指摘されるテクニックをピンポイントで練習します。

指がばらけてしまうなら、まず右手か左手かどちらがばらけやすいのかを思い出し、気になる部分の音域を練習します。2~7まで、跳躍の幅の狭い番号から段階的に練習しましょう。

指の力が抜けないなら1を練習します。1で抜けないなら他の番号はもっと力が入ってしまうからです。音を出さないで息を楽器に流しながら指を軽く軽く動かす練習をお勧めします。力加減がわかったら同じ要領で音を出す。これを交互に練習します。

ダイナミクスを付けるのが苦手なら、好きな番号の出しやすい音域を1オクターブ程度取り出して希望の音量で練習します。出しやすい音域で慣れてきたら、曲中に出てくる音域で練習しましょう。

スタッカートやタンギングが苦手なら、跳躍の幅の狭い番号(1.5.6)で出しやすい音域からスラーで練習しましょう。スタッカートやタンギングも息がポイントなので、スラーで息を流せるようになってからスタッカートやタンギングを練習しましょう。(跳躍の幅の狭い番号から始めるのは、その方が息が通しやすく指の難易度が低いからです)



書き出すとキリがないですが、このように曲に直結させて使うことも十分可能なんです。スケールは曲によく出てくるパターンの集大成なので、とても使い勝手がいいんですよね。

全部の調暗譜していつでも吹けるようにが理想ですが、そうもいかない方が多いと思います。出来ないことに罪悪感を持つよりも、自分のできることを細く長く続けるのをおススメします。練習を工夫するのも楽しいですよ!気軽にトライしてみてください(^^)/




このブログについて


★豊永よしこ プロフィール


クラリネット&アレクサンダーテクニークレッスン
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