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クラリネットは同じ指使いで色々な高さの音(倍音)が出る楽器です。(この楽譜は一例です。写っていませんが左にト音記号があります)
出したい音より上の倍音が出るといわゆるリードミス、低い音が出ると不発音になり、目指す音は音が遅れて出てしまいます。

色んな音が出てしまうクラリネットで出したい音を出すとき、テクニックはもちろん必要ですが、意識の持ちかたがとても影響を与えます。音を出すのはそれほど繊細なことなんです。

たとえば上の楽譜の第3倍音「ソ」を出したいのに「第5,7,9倍音(リードミス)が出ないように…」と吹くと、「ソ」に必要な息や動きが伴わずリードミスしやすくなってしまいます。

また「鋭く飛び出さないように‥」と考えると、息が十分用意されず、必要な動きも遅れてしまうので第1倍音が最初に混ざったり、発音が遅れやすくなります。

この考えかたが残念なのは「ソを出す」と決めていないところ。ソ以外の音は出したくないと思っているけど、肝心の「ソ」を出す意識が薄いんです。

この意識では、せっかく練習でテクニックを磨いても、成功確率が低くなってしまいます。

やりたいことをはっきりと肯定形で考える。リンゴを買いたいのに「ミカンを買わないように」ではリンゴは買えませんよね。「ソの音を出す」と決めて吹くことは本当に大切なんです。

これもまた実験です。よかったら「リードミスを出さないように」から「ソの音をだす」と決めて音を出してみてください。普段とは違う体験ができるかもしれません(^^)/




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楽器別演奏アドバイス
無理のない構え方、楽器の支え方など
書かせていただきました。




  
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