クラリネット&アレクサンダーテクニーク教師  豊永よしこのブログ

クラリネット&アレクサンダーテクニークについて、豊永よしこが思うことを書いています。

2016/03

「基礎の基礎から見直したい」「無理せず本来の自分で吹きたい」
「身体の使いかたを見直したい」「もっと生き生きと過ごしたい」


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難しい楽譜を吹く時に気を付けたい事


目の使い方次第で、演奏や譜読みのクオリティが変わるので、少しずつ練習しているのですがその時に気づいた事があります。

それは「難しい事をする時、息が止まっている」ということ。

その時は迷路を30秒で通り抜ける、というトレーニングでしたが気づいたら息が止まっていました(笑)
ハッと気づいて、呼吸を続けながらやり直すと、目に入っていた力みが抜け、視界も広くなって楽に進める事ができました。

これは難しい楽譜を読む時にも共通することだと思います。細かい音符が沢山のパッセージ、♯♭がいっぱいの楽譜を読むときや吹く時に、息を出すのを忘れていませんか?

さすがに息が止まる事はないと思いますが、息の流れが少なくなったり、必要な息が出せなかったり、という事はレッスンでも良く目にする事です。譜読みや指を動かす事に夢中になってしまうのかもしれません。

難しい箇所、読んだり音を並べるので精一杯だったら、吹く前にちょっと立ち止まって「息」と思ってから練習してみてください。緊張が和らいで、難しい箇所が楽になってくると思います(^^)





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練習しても全然上手くならない・・・!と落ち込んでしまったら

楽器は頭と身体と心の訓練の積み重ねで上手になっていきます。特に楽器経験が浅いと、思い通りにならないように感じることが多いかもしれません。

・思うような音が出せない
・リードミスが沢山出てしまう
・指がいう事を聞いてくれない
・音量や音色や音程のコントロールができない・・・etc

これを長い時間をかけて、思い通りの演奏が出来るように練習していきますが、上達にはゴールがありません。練習を重ねて、色々な事が出来るようになった時には、同時に耳も育ってきて理想も高くなっています。

すると、自分と理想の演奏との距離を測って、まだ程遠い・・・と以前より上手くなっているにもかかわらず、落ち込んでしまうのです。

私は、上達は「ゆるやかな長~いらせん階段を上るようなもの」と考えています。ゆるやかな長~いらせん階段を一歩一歩、時には足を踏み外したり、逆行したりして上っていきます。らせん階段なので、同じ景色が何度も出てきます。そうすると「え!これだけ練習しているのに全然景色が変わらない。上達した感じがしない」と感じてしまいます。

でも、らせん階段の高度は少しずつ上がっていますよね。俯瞰でみると、確実に上達しているんです。

時々自分を俯瞰で見てみましょう。相変わらずリードミスはしてしまうけど、回数は減ってきた!リードミスはしちゃうけど、何でするのかがちょっと分かってきた!(なぜ出来ないのかがわかるのも大きな変化です)こういう変化が必ずあると思います。

何の進歩もない、と感じる方は「良い所探しメーター」の精度が悪くなっているか知らない間に自己流で、迷路に入っているのかもしれません。(レッスンに通っているからと言って安心ではありません。
人は自己流にどんどん流れていってしまうものです)

「良い所探しメーター」の精度が悪くなっているなら、もっともっと俯瞰で見て出来て当たり前の所から進歩を見つけてみましょう。自己流で迷路に入っている方は、思い切って専門家に習ったり今一度先生の指導を新しい気持ちで受けてみてください。


上達は「ゆったりとした長いらせん階段を上るようなもの」
・時には俯瞰で「神目線」
・「良い所探しメーター」が壊れていたら修理に出す(笑)
・迷路に入ったら先生に習う、レッスンを新しい気持ちで受ける


・・・色々な事ができるようになるには、とにかく時間がかかるもの。ゆったりと、少しずつ進んでいってほしいなと思います(^^)




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楽器は買ってからがスタート!楽器の育て方

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前回は選定の話を書きましたが、選定した楽器ならずっと安心、ずっと吹きやすい、というわけではないんです。楽器は、吹き方、考え方でどんどん変わっていくからです。

なぜかわからないのですが、上手な人の楽器はとても吹きやすく楽器の鳴りも良く、初心者の方や、息が使えていない方の楽器は吹きづらく鳴りが悪くなります。どちらも選定した時はとっても良い楽器だったのにもかかわらず、です。

この現象が科学的に説明できるのかわかりませんが、楽器ってその人の吹きグセが見事に付くんですよね。楽器を吹かせてもらうと、普段何を考えてどう吹いているのかがすぐ分かります。吹き方、考え方で楽器が変わる・・・!それならもちろん良い楽器に育てたいですよね(^^)

楽器を買って、さあ育てよう!という前に「どういう演奏をしたいかな?その為にはどんな楽器にしたいかな?」と考えてみましょう。私なら、色んな音量や音色が思い通りに出せて、全部の音が吹きやすく伸び伸び吹ける楽器が良いなと思います。

新品の楽器は吹きグセが付いていないのでやりやすいですが、何年も使ってクセが付いている楽器でも徐々に変わっていくのであきらめないでください。

また、楽器には1本1本独自の個性もあります。その楽器の個性を無視して楽器を育てていくよりも、個性を生かして育てる方が楽器の長所が伸びていきます。

そして実際に吹いていきます。まず、ロングトーンは息を滞りなく使って、最低音から自分の出せる最高音まで、全音域を偏りなく練習します。

まずは出しやすい音量で、慣れてきたら色々な音量、クレッシェンド等も練習します。最低音から順番にだけでなく、最高音から降りていったり、レジスターキーのロングトーン、オクターブのロングトーンなど、色々な種類をやります。何拍と決めずに自由にのびのびと吹きましょう。

また、色々な形のスケールで、隣の音と音色や音質、音量を揃えるように吹いていきます。色々な音量、テンポ、アーティキュレーションを練習します。

ここでは鳴りすぎる音を無理に抑えず、鳴りすぎる音と鳴らない音を歩み寄らせるように吹き方を調整していきましょう。普段から息が使えない、全体の鳴りが悪い、と感じる方は、鳴りすぎる音に基準を合わせても良いかもしれません。

曲やエチュードを吹く時も、ただ漠然と吹くのではなく「こんな音を出したい、こういう表現をしたい」と考えながら色々な音量や音色、音質で吹いていくのが大切です。

特定の音がいつも鳴らなかったり、音程や音色に問題があったり、しばらく練習しても何の変化もない場合は、調整の必要があるかもしれません。信頼できるリペア屋さん調整してもらってください。

楽器の調整は少なくとも半年に1回は行きましょう。理想は3~4か月に1回です。

楽器を育てる時はその楽器の個性を生かしながら色んな事を体験させる。すると持ち主と楽器の個性が融合した柔軟性のある楽器になるようです。結構時間がかかりますが、楽しんで育ててほしいなと思います(^^)





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楽器を買う時に気を付けたい、たった1つの事

新入学や合格祝い等で、楽器を買ってもらう方、沢山いると思います。楽器屋さんもこの時期が一番忙しいそうです。今日は楽器を買う時の注意を書きたいと思います。ポイントは1つだけです。

「クラリネットの先生に選定してもらう」

楽器は見た目同じように見えても、1本ずつ吹きやすさや音色が違うものなんです。また、同じ価格帯でもメーカーによって特徴がかなり違います。特に経験の浅い方には楽器の良し悪しを判断するのは難しいと思うので、ぜひクラリネットの先生に選んでもらって下さい。

どうしても難しい場合は、大きな楽器屋さんにはプロが選んだ「選定品」がありますので、選定品を買うようにしましょう。

この季節、楽器屋さんでプロの先生を呼んで選定会をしているところもあります。そこで選んでもらうのも1つです。

最近はプロ奏者もHP等からコンタクトを取る事が可能なので、ネットで信頼できそうな方を探すのも1つの方法です。礼儀と敬意をもってコンタクトを取れば、快諾してくださる方も多いと思います。
私も生徒さんだけでなく、遠方の方の選定も時々しています。(選定料など詳しくはお問合せ下さい)

私が選定する時は、最低1機種5本は出してもらい、吹奏感、鳴り、音程等をチェックします。必ず何度も繰り返し吹いて楽器の特徴をつかんだ上で選びます。そしてトータルで良い状態の楽器を決め、細かい所を再調整してもらいます(ここがお店に並んでいる選定品と大きく違うところです)。雑音がする所、鳴りが均一でない所、キーのバネの具合を調整してもらい、最善の状態にして生徒さんにお渡ししています。

クラ歴の長い生徒さんの楽器は、生徒さんも同行して選定する場合が多いです。その時もやることは同じですが、その場で選定した楽器とそうでない楽器を吹いてもらえるので、選定品が良い楽器であることをより実感してもらえると思います。

極力避けてほしいのは、ショーウィンドウに並んでいる楽器を「これ下さい!」と吹かないで買ってしまうこと。これは選定過程を完全にスルーするわけですから、それなりの楽器にしか出会えない可能性が大きくなります。

あと、詳しい理由は書きませんが数万円の初心者セット、誰が吹いたかわからない中古品、オークション品、正規品より安く出ている並行輸入品もお勧めしません。

楽器は高価なだけでなく、何年もお付き合いする大事なパートナーです。ぜひ楽器を買う時から慎重に丁寧に行動してほしいなと思います(^^)







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新学期前のこの時期、中高生に準備してもらいたい事

3月のこの時期に中学生、高校生に準備してほしい事・・・それは新入部員を迎える準備です。あと1ヶ月もすれば新入部員が入ってきます。自信を持って仲間を迎えるために、今のうちから準備をしていきましょう。

まず見直してほしいのは、楽器の扱い方です。4月には楽器を触った事もない人も沢山入ってきます。
楽器は扱い方によっては壊れてしまう場合もあるので、どう扱ってもらうかはとっても大事な問題です。

まずは自分の楽器の扱い方を見直してみましょう。組み立てる順番、強く握ってはダメな場所、ス
ワブを通す頻度、リードの扱い方、楽器の置き方などなど、大丈夫でしょうか。質問されたら答えられますか?わからない事は、リペア屋さんや、クラリネットに詳しい楽器屋さんや先生に聞いて、知識を集めて自分でも実行するようにしてください。

そしてぜひやっておきたいのは、基礎練メニューの見直しです。なぜやるのか分からないけど昔から続いている練習はありませんか?部活の基礎練メニューは、曲の演奏に役立つものから、あまり役立たないのになんとなく続いているメニューまで、色々なものがあります。

新入部員が入ってくる前に、今やっている1つ1つの基礎練メニューにはどういう効果があるのか?を
皆で考えてみましょう。そしてこれは絶対やった方が良い、という練習を選んで、新しくメニューを作ってみましょう。先生や上手な先輩等と相談しながらやるのがお勧めです。

また、分からないと良く聞くのは新入生の教え方です。どう教えていいか分からないのはみんな同じです。まずは今のうちに先輩後輩で教える練習をしてみてください。

何を教えたらいいかな?どういう順番で教えたらいいかな?と話し合うのも良いと思います。教える練習をしてみると、どういう伝え方をするといいのか、どういう順番で教えたらいいのか、どれくらいの時間なら集中できるのかなど、少しずつ分かってきて実際教える時に生かす事ができます。

教える練習をしているのとしていないのでは、実際に教える時の心の余裕が全然違ってきます。教えるにはとにかく準備が大切です。私も特に新しい生徒さんを教える時は、今でも色々な準備をしています。

色々考えていると、分からない事が沢山出てきてネットや雑誌等で調べる事もあると思いますが、情報を鵜呑みにしてしまうと混乱してしまいます。どんな人の話でも、自分でまず考えて、良いなと思うものを自分で試してみてください。もちろんこのブログの情報もそうしてくださいね(^^)

新入部員を迎える準備はしすぎて困る事はありません。今から1ヶ月、準備を少しずつして自信を持って1年生を迎えられると良いですね。ぜひ参考にしてください(^^)





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