昨年の秋ごろから、速いタンギングをずっと練習しているのですが、先日やっとコツをつかんだ!と感じられるようになりました。

ブログでも何度か書いていますが、私は速いタンギングが苦手で、いつもギリギリで何とかつじつまを合わせつつ吹いていました。でも全体の吹き方を何年もかけて変えてきたので、タンギングももっと楽に軽く出来るのではないかな?とずっと研究してきたんです。

そして先日、自分でも驚くぐらい楽に軽く出来てしまったのですが、出来た喜びと共に色々な考えが出てきました。

⇒軽くできて超楽しい!いつまででも吹いていたい!
⇒どういう風に出来たか手順を分析しよう!
⇒でも本番では出来ないかも?
⇒まぐれだったらどうしよう?
⇒明日また出来なくなっていたらどうしよう?

等々、色んな考えが頭を巡りました。大きく分けると

・「今」を喜んでいる、「今」どうするか考えている
・「未来」を心配している 2種類の思いです。

それで気づいたのは、『とにかくできた事を喜ぶ』という事がいかに大事か、という事です。

速いタンギングはずうっと研究してきたので、とにかく楽に吹けた事が信じられない位嬉しく、その勢いでこれまでギリギリで吹いていたパッセージを片っ端から吹いて喜んでいました。

でも、時々「今出来てるけれどこれ本番で使い物になるの?」「出来てるけど不安定だよ?」「まぐれかもしれない・・」という不安も浮かびました。苦手な期間があまりにも長かったので、そう思ってしまうのも普通かもしれません。

でもその考えがよぎった時、明らかに雲がかかったようになり、それまでのパワーがしぼんでしまい驚きました。身体の状態も小さく縮んだように感じました。

出来た事をより確実なものにするには、練習を続けるエネルギーが必要です。でも、未来を心配する事で、せっかくのやる気パワーを消してしまいそうになっていたんですね。未来は今どうするかで決まってくるのに!なんてことをしてたんでしょう(^_^;)

「練習した事が出来たら、出来た事を喜んでお祝いする」でパワーがどんどん増幅していくと思います。そして喜びながら練習を続ける事で、本番でも使えるくらいの確実さが身に付いていくんじゃないかなと感じました。

アレクサンダーテクニークの先生は「まず今できた事を喜ぼう!」とよくおっしゃいますが、こういうことでもあったのか・・・とその意味が一歩深く分かった体験でした。





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