動きの探究をしていると、色々な事に気付いて面白いのですが、最近思うのは「体格によって身体の使い方のクセがある」という事です。

私が気が付いたのは、こんな様子です。(もちろん例外もありますし、身体の使い方が上手な人は、
このようなクセが見えない事も多いです)

【背の高い人、体格の大きい人】
電車や天井の低い場所に合わせるかのように、背を縮めている。
話す時、背の低い人に合わせようと、頭が下に落ちている。
周りの迷惑にならないように、身体の横幅を縮めている。

【背の低い人、体格の小さい人】
話す時、背の高い人に合わせようと、上向き気味の角度がクセになっている。
スタイルを良く背を高く見せようと、胸を張っている。
足を長く見せようと、膝やお尻を固めている。

私は背が低いので、斜め上を見るような角度がクセになっていて、首の後ろがよく縮んでいます(^_^;)
また、アレクサンダーテクニークを始める前は、スタイルを良く見せようと(笑)胸を張って腰を反って脚を固めていました。

これはアレクサンダーを始めてから気づき、やめるようにしましたがやめてみると「自分を良く見せようとしている心の反映が身体に来てたんだな~」と気づいて驚きました。これをやめてみたら、本当に楽でした!

身体の使い方は思考の影響も大きいと思いますが、その思考も、自分の体格と強い繋がりあるのではないかと感じています。

背が高かったり体格の大きな人は、これまでに頭や身体を色んなところにぶつけたり、「デカい!」と言われたり、といった体験があるのかもしれません。
→せっかくの背の高さや堂々とした風貌を小さく短く縮めてしまっているのかも。

背が低かったり体格の小さな人は、
スラッとした背の高い人になりたかったり、背の高い人に思いを伝えようと頑張って上を見ていたり、
幼く見えて低く扱われた体験があるのかもしれません。
→自分を大きく高く見せようと、胸を張ったり腰を反ったりして身体を固めてしまっているのかも。

でもどんな体格であれ、自分の体格を周りに合わせすぎたり、無視したり嫌ったりして自分以外の体格になろうとするのはとても疲れます。心身に無理が来て、毎日がしんどかったり、楽器の演奏にも影響が出てきます。


★この2つの事、やってみましょう!
自分の身体って、実際はどれくらいの大きさ、高さ、厚さかな?
鏡などで自分をいろんな角度から観察してみましょう。友達や家族と実際にメジャーで計ってみたり、
身体の厚みや幅などを手で確認してみると面白いですよ。意外と思い込みとずれている事も多いです。

また、重さを確認するのも面白いです。頭の重さは体重の10%、腕1本は体重の6%と言われています。
それを身近なもの・・・たとえばお米袋やペットボトル等で体感してみましょう。

このクセ、やる必要あるかな?
身体を縮めたり無理に大きく高くしなくても出来る事は沢山あります。それに気付いてやり方を変えれば身体が楽になる事も多いんです。

例えば私の場合だと以前は「姿勢良くスタイルよく!」と腰や胸を反って脚を固めていましたが、
それをやめた状態で鏡を見ても、全く姿勢が悪くは見えませんでした。

自分の体格を受け入れると、身体の使い方も変わるし、なぜか存在が輝いてきます。その体格が素敵に見えてくるし、存在感も増すんですよね。自分の身体に興味を持つ事、少しずつチャレンジしてみてください。楽しい変化が起こると思います(^^)





★藤崎クラリネット教室★
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