時々レッスンでもお話しますが、楽器演奏は人間の動きの中でも最高難度のものだと思います。様々な動きを同時にかつ高度に、さらに変化し続ける色々な動きをバランスよく調和させ続けることが必要だからです。

でも、とても難しいとはいえ、演奏の為の動きは、日常の動作の組み合わせなんです。という事は、日常の身体の使い方が上手になることが楽器の上達にも影響するという事。

では「吹く」という動作、どんな要素が集まっているのでしょうか?
クラリネットの場合は
・座るor立つ(椅子の上や足の上で身体のバランスを取る)
・楽器を身体の前で支える
・指を細かく動かす
・マウスピースをくわえる
・息を吐く
・息を吸う
・聴く
・見る、読む

何気なく吹いているつもりでも、これだけ沢山の事を同時にしているんです。


これらの動作、生活の中にも沢山ありますよね。
・座るor立つ
⇒学校職場で椅子に座る、立つ。電車の中で座る、立つetc

・楽器を身体の前で支える
⇒身体の前で腕を使う動作・・・本を持つ、お皿を持つ、スマホを持つ、手すりに摑まるetc

・指を動かす
⇒指を上下に細かく動かす動作・・・キーボードをたたく、細かい作業をするetc

・マウスピースをくわえる
⇒ストローをくわえる、食べ物をくわえるetc

・息を吐く
⇒呼吸、話す、笑う、ため息、手を温めたり、飲み物を冷ます時etc

・息を吸う
⇒呼吸、驚いて息をのむetc

・聴く
⇒人の話を聞く、音楽を聴く、自然音を聴くetc

・みる
⇒PCの画面を見る、本を読む、周りを見渡すetc


などなど・・・

日常の動きを楽器の上達につなげたい人は、無意識の動きを意識的にして、不必要な動きや力みに気づいたらやめたり他の動きをしてみましょう。

「キーボード上でどう指は動いているかな?」
⇒必要以上に叩いていた。
・・・キーはどれくらいの力で反応するのかな?

「座る時、どう座っているかな?」
⇒ドスンと座っていた。
・・・丁寧に座るとどうなるかな?どの関節が動くかな?

「スマホ画面をどう見ているかな?」
⇒スマホ画面に吸い込まれるように凝視していた。
・・・周りの景色も視界に入れるとどうかな?


こうして観察して、何かに気付いたら他のやり方を試してみます。即効性はありませんが、楽器の演奏にも変化が起こってくると思います。

コツは正しいやり方を見つけようとしないで、何が起こるかな?と遊びのつもりでやる事です。
私も毎日やっています。よかったら興味のある動作で試してみてください(^^)



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